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2004年 5/31
音楽家 迫 昭嘉“新たな挑戦”〜長崎・大村からの音楽発信〜
『OMURA室内合奏団 音楽監督としての新たな試み』
     
  迫 昭嘉  
     
日本を代表するピアニストとして、多くの音楽家から高い信頼を集める室内楽奏者として、そして更なる多角的な音楽への情熱と献身の結果として始められた指揮活動、その一方で東京藝術大学助教授としての職務・・・・・。
今、最も多忙な音楽家の一人として、途方もない“音楽漬け”の毎日を送っているこの『音楽家』の最近の業績として筆頭に挙げられるのが、昨年から順次発売されている『迫 昭嘉 ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ全集』(カメラータ・トウキョウ)。
すでに第4巻までリリースされており、おそらく年内に全32曲のリリースが完結される予定であるが、すでに発売されているディスクはいずれも『群の抜いた完成度』などと各方面から絶賛、特選盤として紹介されている。
しかし、これはよく考えていると『神戸』という地方都市の壮大な冒険心から生み出されたものなのである。

迫の『ベートーヴェン・チクルス』が、01年の11月から2003年の9月まで東京・第一生命ホールで開催されて、好評を博したことはよく知られたことであるが、その以前、2001年1月から12月のたった1年間で全8回の公演を開催して、大成功に導いてしまったホールがある。
それが、神戸新聞松方ホールなのだが、この全集のディスクはその神戸新聞松方ホールでの演奏会のライヴ・レコーディングである。

迫 昭嘉は宮崎県生まれで東京育ちなので、神戸には全く地縁はない。
つまり、コネクションで聴衆を獲得することはほとんど不可能な演奏家が一年間に8回もリサイタルを開くというわけだから、興行的に考えれば、『無謀と紙一重』の一大決心だったことがおわかりいただけるであろう。

その迫 昭嘉が、またもや地方の壮大な挑戦に協力することとなった。

長崎県の県央に位置する大村市のホール、シーハットおおむらを拠点として設立されたOMURA室内合奏団の音楽監督に迫 昭嘉が就任することになったのである。

OMURA室内合奏団は大村市振興公社が『ふるさとに一流の演奏家による楽団を』と計画し、本年度から正式に発足した団体。シーハットおおむらを拠点に長崎県内はもとより、国内各地での活動をも目標とした、弦楽器奏者主体の室内オーケストラ。
迫 昭嘉を中核に、松原勝也(ヴァイオリン、東京藝大助教授)や豊嶋泰嗣(新日本フィル、九響コンサートマスター)、久保田 巧(ヴァイオリン)といった一流プレーヤーたちがトレーニングや共演を行う予定になっている。
第一回の定期公演は迫 昭嘉のピアノと指揮により 7月11日(日)午後2時より シーハットおおむらで開催。

モーツァルト:ディヴェルティメント ニ長調 K.136,
ピアノ協奏曲 第17番 ト長調 K.453、
シューベルト:交響曲 第5番 変ロ長調 D.485
が演奏される。

さらに、秋には五島列島の教会でのコンサートなど県内各地での演奏会も予定されているおり、地方からの音楽発信の新たなかたちに注目が集まる。

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