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| 湯浅 卓雄 新聞・雑誌・インターネット 掲載記事 | ||||
音楽現代 '08 9月号 神奈川フィルハーモニー管弦楽団 第246回定期演奏会 曲目は前半がメンデルスゾーンのヴァイオリン協奏曲(Vn.岡崎慶輔)、後半がエルガーの交響曲第2番。指揮は湯浅卓雄。 前半のソリストは1979年の生まれ、19歳でデビュー以降ドイツを中心にヨーロッパ各地に出演、国内と合わせ幅広い活躍を行っている。澄んだ伸びの良い響きに積極的な意欲を托した演奏は、このヴァイオリニストの順調な経歴をそのまま反映するかのようであり、その堅実な様式は特にドイツでの評価を頷かせる。後半のエルガーは約50分を要する大作。指揮の湯浅はロンドン・フィルなど英国での活躍が多いだけに大きな意欲をもって臨んだのだろう。明確に構成を捕らえながら、発展と起伏を無理のない流れに乗せて長大な曲を錯綜することなく導いていく。更に各主題の性格づけが生かされるなら曲がより身近なものになるのは確かだし、「高貴に」という指定の捉え方で祖国に対する作曲者の誇り高き精神が演奏の説得力を増したのではないだろうか。 6月27日・みなとみらいホール (家里和夫) 音楽の友 '08 8月号 ベートーヴェン:オラトリオ『オリーヴ山のキリスト』 湯浅卓雄(指揮)/天羽明恵(ソプラノ)/吉田浩之(テノール)/三原剛(バリトン) 大阪シンフォニッククヮイア(合唱)/大阪センチュリー交響楽団(管弦楽) 湯浅卓雄の指揮。大阪センチュリー交響楽団と、独唱に天羽明恵(ソプラノ)、吉田浩之(テノール)、三原剛(バリトン)が加わって、まずシューベルト「ミサ曲第2番ト長調」を演奏。純化された女声コーラスが柔らかく天へ伸びてゆく。それを分厚い響きで包み込む男声。その間を縫うようにソリストが交互に冴えた声でメッセージを投入する。その人間の声をオーケストラが大きく包み込んでいたが、湯浅の緻密なタクトが大らかな至福の世界を作りあげた。すべてのセクションが活き活きと機能する構成で、オーケストラが強音で奏する際も、コーラスやソリストの声が少しも減衰しない巧みさを見せた。 後半にベートーヴェンの「オラトリオ《オリーヴ山のキリスト》」を配したのもうまい。キリストが逮捕され、オリーヴ山に引き立てられる際の物語をソリスト陣と合唱が劇的に歌う。コーラスの出番は少ないが、ソリストの洗練された歌唱と的確に向かい合っていたし、オーケストラも劇的な内容を美しく、しかし骨太に描き出した。ソリストたちのドイツ語発声の的確さが印象的だが、初々しさを残しながらも高いレヴェルで湯浅のタクトに応えたコーラスも力量の確かさを示した。 5月31日・ザ・シンフォニーホール (嶋田邦雄) レコード芸術 '08 3月号 特集 指揮者最前線2008 世界をゆく! 日本人指揮者たち きわめて意欲的なレパートリー展開 湯浅卓雄 いかに楽譜を読み取ってゆくか ナクソスへのレコーディングはもちろんのこと、コンサート指揮者として、幅広く活躍している湯浅卓雄の場合、2008年の頭から春にかけての時期だけに話を絞っても、さまざまな予定が入っている。1月10日に、ロイヤル・フランダース・フィルに客演して、J.シュトラウス2世を中心にしたニューイヤー・コンサートを指揮した際には、“北国のシュトラウス”と称されたロンビの作品も組み込むなど、興味深いプログラムを披露。その2日後には、同じオーケストラでプロコフィエフの6番を指揮したほか、その後も、3月にはBBCウェールズ・ナショナル響、4月にはボーンマス響といった具合に、イギリスの有力楽団との演奏会が予定されている。 「BBCでの仕事を通じて、さまざまなレパートリーをこなす力を培った」と語っていた湯浅は、世界初録音をはじめ、知られざる作品を指揮する際にも、「プロセス自体は、有名曲であっても、初めてやる曲も同じで(中略)、結局は、楽譜を読み取っていくことが大切です」(本誌2005年9月号掲載のインタビュー、ききては筆者)という言葉も発しており、今や、音楽の百科全書的な存在となったナクソス・レーベルにとっては、欠かすことのできないマエストロである、と書いてよいだろう。とりわけ「日本作曲家選輯」においては、東京都響や新日本フィルのように、日本のオーケストラともレコーディングを行っているが、ニュージーランドや北アイルランドの楽団と、きわめてクオリティの高い録音を残しており、湯浅本人が、「(先入観なしに)新鮮に音だけの勝負ができたんじゃないか」と語ってくれたことが、鮮やかに記憶に残っている。 日本の音楽大学を経ずに、アメリカで研鑽を積み、イギリスで脚光を浴びた湯浅の場合、東京でその指揮姿に接する機会が必ずしも多いとは書けないのが残念であるが、今後も、その意欲的なレパートリー展開に大いに注目していきたいところである。 (満津岡信育) 掲載記事(湯浅卓雄) 関連記事(H.スワロフスキー) 上記をクリックすると雑誌掲載記事をご覧になることができます。 |2008|2007|2006|2005|2004|2002| | アーティストニュース|トップページ| |
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