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シューマン
交響曲全集

ブラームス
交響曲全集

日本作曲家選輯
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交響曲 第3番
「典礼風」


日本作曲家選輯
諸井 三郎


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日本作曲家選輯
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ピアノ協奏曲、
幻想的情景、
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日本作曲家選輯
山田 耕筰
「かちどきと平和」他


日本作曲家選輯
山田 耕筰
「長唄交響曲」他


日本作曲家選輯
大木 正夫



 
湯浅 卓雄 CDレヴュー

NAXOS ナクソス(オンライン・ショップ)


レコード芸術9月号 新譜月評 交響曲 特選盤(小石 忠男、金子 建志)

【推薦】ナクソスの『日本作曲家選輯』が、着々と進行中である。この偉業を実現しつつある関係者に感謝の意を表したいが、今回芥川也寸志の傑作3曲が収録された。芥川さんとは個人的にもたいへん親しくさせていただいたので、思い出はつきないが、彼の仕事があまりにも多岐に亙っていたため、いまとなっては、かえって作品を正当に評価する機会が少なかったような印象さえ残る。その意味で彼の作品の再評価は、いまからはじまるといってよい。
 この集成には、例によって片山杜秀氏が実に的確な内容の長文を寄せられている。それが集成の文献的な価値を高めていることはいうまでもないが、彼の意見では、芥川の創作の軌跡は、3期に分けて考えることができる。それによるとこの集成には、各時代の代表作が集められていることになる。芥川入門としても、もっともすぐれた内容である。
すなわち第1期の社会主義リアリズムの音楽に強く影響されていた頃の《交響三章》(1948)、第2期のいわゆる前衛的な 当時の手法を、みずからのものとして実践した時代の力作《エローラ交響曲》(1958)、そして第1期の作風に回帰すると同時に、よりスケールの大きな視点で音楽を構成しはじめた第3期の《オーケストラのためのラブソディ》(1971)である。収録は作曲順とは逆だが、これもそれぞれの曲を深く理解させる。
 次に演奏を含めて収録順に述べるが、《オーケストラのためのラブソディ》は、冒頭から力感が溢れ出るような独自の動機や旋律が、聴き手に強い感銘をあたえる。それは演奏が芥川の当時の作風と楽想の性格を熟知した結果といえるだろう。湯浅は、作品の大規模な音構造を驚くほど立体的に構築しており、流動する音楽のフィーリングもあざやかである。楽員の理解も鋭く、フルート・ソロなども実に適切な表情を聴かせる。
 ニュージーランド交響楽団は昨年、大阪でのコンサートを聴いたが、すばらしく練られたアンサンブルの演奏を展開した。しかも今回の録音では湯浅卓雄が全体をよく引き締めている。
 《エローラ交響曲》は、解説に確か序とアレグロと書かれていたと思うが、十数個の断片を次々と演奏していく巧みな技法が、この演奏では完全に消化されている。もちろん大編成の音響は生き生きとした生命力にみたされ、独自のリズムの反復による高揚も、聴き手を激しく説得する。
 《交響三章》も両端楽章では軽やかなリズム処理が特徴的で、芥川の芸術の原点ともいえる作品の容姿を、この上なく端的に伝えている。この『選輯』のなかでも長く記憶に残る名曲の名演と評価したい。それにしても芥川の在世中にこのようなディスクが制作されていたなら、作曲者はどれほど喜ばれたかと思う。残念である。
(小石 忠男)


【推薦】ナクソスが積極的に録音を推し進めている邦人作曲家シリーズに芥川也寸志が登場した。民族的な主題をオスティナート(同型反復)技法で畳みかけていく芥川の手法は、ストラヴィンスキーやプロコフィエフに代表される20世紀ロシア音楽の影響を強く感じさせるものだが、その手法自体を自家薬籠中のものとしているため、語り口や進展に無理がなく気軽に楽しむことができる。こうしたバーバリックな手法はダイナミックな効果を手軽に手に入れられる反面、泥臭くなりがちなのだが、芥川には生来の西欧的はダンディズムがそなわっていたせいか、どこか垢抜けたところがあり、今聴いても、さほど古さを感じさせない。
 《オーケストラのためのラブソディ》と《交響三章》は、構えずに聴いても気軽に楽しめるが、今回の録音で最も注目すべきはインドの石窟からインスピレーションを得た《エローラ交響曲》だろう。古代インドの開放的で創造的な性の世界を、男と女のヴェクトルの対立として音楽化しようとしたという意味では、幾分理屈っぽい作品ということになるのだが、芥川は抽象的な音の実験とは無縁の人。常に映画や歌劇の一場面を観ているような視覚的なイメージが喚起される。
 面白いのは曲想が静から動へと変わるトラック13で、《春の祭典》と瓜二つなのだ。最初は故意にパロディ化したのかとも思ったのだが、それに続くダイナミックな進展を聴くとそうではないらしく、完全に芥川の個性として肉体化したオスティナート技法を、自在に使いこなした結果だとわかった。こうした曲の場合、演奏の質が鍵を握るが、湯浅卓雄はニュージーランド交響楽団から、驚くほどの鮮度の高いリズムと強大なエネルギーを引き出してみせる。マタチッチの弟子だそうだが、マタチッチがスラヴ音楽で、とてつもなく巨大な音楽を聴かせてくれたステージのことを思い出しながら、最後まで楽しませてもらった。
(金子 建志)



盤鬼、クラシック100盤勝負! (平林 直哉/青弓社

 この『日本作曲家選輯』シリーズでは別項で大澤壽人作品を紹介するが、それはちょっと好き嫌いを生じやすい作品かもしれない。しかし、このディスクの芥川はおそらくはその反対で、聴けば大半の人が『こんなすばらしい曲があったのか』と思うほど明快な内容をもつ。日本語の帯の最初に書いてある『エローラ交響曲』(一九五八年)は、この三曲のなかでは最もおどろおどろしい感じの作品だが、私はむしろその両端にある作品に感激した。初期作品である『交響三章』(一九四八年)は古典的なスタイルでまとまりもいい。第二楽章など非常によく書けていて、本当にすばらしい音楽だと思う。第一、第三楽章も小気味よく、かつ親しみやすい。『オーケストラのためのラプソディ』(一九七一年)も、どことなく郷愁を感じさせながらも東洋の神秘もあふれ、聴いていてわくわくしてくる。指揮、オーケストラとも好演なのもありがたい。音質もレンジが広く響きも豊かで、芯もしっかりしている。いずれの曲も打楽器などの鳴り物が多く、オーディオ・チェックにも最適。邦文解説は相変わらず充実。これで実勢価格は千円前後!




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