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山碕 智子 雑誌掲載記事

音楽の友 '08 9月号 Concert Reviews

“ヴィオラが奏でる〜ドイツ・ロマンティシズム”
山碕 智子 Va 右近 恭子 Pf


 山碕智子は、ロータス弦楽四重奏団の主要メンバーとして、デュッセルドルフ(独)(誤記/正しくはシュトゥットガルト)を本拠に活躍中。そのため、日本での個人リサイタルは、12年ぶりという。
 彼女のヴィオラは、低音を凄味で聴かせる種類ではない。むしろ、クリアで明るい音色。第1曲のブラームスの「ヴィオラ・ソナタ」第1番ヘ短調は、短調作品だが、余計な思い入れはなく、原曲のクラリネット・ソナタを聴き慣れた耳には、やや、あっさりの感。
 ブルッフの「ロマンス」は、充分に甘く、よく歌った。
 再びブラームスに帰って、「ヴィオラ・ソナタ第2番変ホ長調」。長調作品なのに、第1番より暗く、深く感じられるのは、やはりブラームスの書法の熟達のせいだろうか。全3楽章の構成感や、多彩な色彩感もふんだんにあり、ブラームスによって、山碕自身の10年間の進化が示される結果となった。ピアノは右近恭子。

7月10日・大阪倶楽部
(日下部 吉彦)




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