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マルティン・トゥルノフスキー  新聞・雑誌・インターネット 掲載記事  


音楽の友 '10. 1月号 
Concert Reviews

群馬交響楽団東毛定期(第28回)

 首席客演指揮者マルティン・トゥルノフスキーが、前夜はホームである群馬音楽センターで第459回定期演奏会、続けて同じプログラムによる東毛定期を指揮した。就任11年、81歳の巨匠が振る群響はバランスよく格調高く、名曲を名演で堪能させる。
 前半はドヴォルザーク「チェロ協奏曲」で、ソリストに迎えたのはフランシス・グトン。オーケストラの透明感ある序奏は、独奏チェロの音色の予兆のよう。グトンの非凡さ完璧性は、鮮やかな指遣い、艶やかに柔らかい弓のさばき方でも一目瞭然、引き締まり、深く、せつなく、澄んだ響きが豊かに繰り出されて圧倒的な存在感だ。第3楽章、コンサートマスター長田新太郎との二重奏にも震撼させられた。後半は巨匠が愛し得意とするブラームスの「交響曲第4番」。ドヴォルザークの協奏曲では抑え気味だったオケを重厚で情感たっぷりに歌わせて、楽章の特徴が明瞭に示された。管楽器がよく響くホールでも、さらに美しさを際立たせたのが第4楽章のフルート・ソロ。哀愁漂う中にも暖かい調べが含まれて秀逸。全体にまとまりのよい快演であった。
11月22日・桐生市市民文化会館
(蓑嶋昭子)



音楽の友 '10. 1月号 Concert Reviews

神奈川フィルハーモニー管弦楽団(第258回)

 この月は2人の客演を迎えた定期。指揮がマルティン・トゥルノフスキー、独奏チェロがフランシス・グトンだった。そして曲目は、ウェーバー《オベロン》序曲、ドヴォルザーク「チェロ協奏曲」、マルティヌー「交響曲第4番」を聴かせた。トゥルノフスキーがてきぱきと快調にすすめた《オベロン》序曲がまずは順当な滑り出しだったのだが、次のドヴォルザークが感興に溢れた。トゥルノフスキーの指揮は第1楽章冒頭からスケール感を漂わせる。主題旋律は野趣よりも洗練があり、導入されたチェロが馥郁として詩趣も豊かに歌っていく。音色は陶酔的な美音であり、技も煌めく。朗々と響かせながらフレージングのセンスはすこぶる好ましい。フランスのチェリストの血の内の美意識なのかもしれない。オケと呼応しての終楽章の妙技もすっかり堪能させた。トゥルノフスキーが一層濃密に聴かせたのは、マルティヌーだった。芳潤な抒情性を湛えた交響曲を、自国の曲とはいえ細密に聴かせていく。非常に繊細な音楽構築をみせる一方、極めてエネルギッシュでダイナミックな響きを造る。第3楽章ラルゴなど、弦や管にリリカルな歌も与えて上々。部分的に少々乱れはあったけれども。
11月14日・みなとみらいホール
(小山晃)



音楽の友 '09. 6月号

群馬交響楽団東毛定期(第28回)

 群馬の年度末は東毛、本拠地の群馬音楽センター、すみだトリフォニーホールでの地方都市オーケストラフェスティバルと、3回連続公演が慣例化した。同じメンバーが同じプログラムで演奏してもライヴでありホールも違い、3夜追っかけのファンが存在するのも納得できるのだ。
 指揮はチェコの巨匠にして首席客演指揮者のマルティン・トゥルノフスキー。80歳を迎えてより高潔に、かくしゃくたる姿勢でオケを率いる。最初はチャイコフスキーの幻想序曲《ロメオとジュリエット》で、せつなさ、激しさ、夢のような心地、そして悲劇の予感がドラマティックに響いた。プロコフィエフ「ピアノ協奏曲第3番」はソリストに期待の若手、チェコのヤロスラヴァ・ピエフォチョヴァーが招かれた。彼女のピアノは清冽で颯爽と動き回り、愛娘を見つめる慈父のような指揮者のもとでオケと息を合わせ、新鮮なプロコフィエフを聴かせた。
 後半はドビュッシーの3つの交響的スケッチ《海》。フランス音楽をこよなく愛するという巨匠ならでは、ゆったりとうねるような弦部に金管、木管がきらめき、人生そのものの深遠を味わうようだった。
3月19日・桐生市市民文化会館
(蓑嶋昭子)


 
 


群馬交響楽団 東京公演
地方都市オーケストラ・フェスティバル2009
3/22(日)すみだトリフォニーホール


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東条碩夫のコンサート日記


音楽現代 '08. 12月号


札幌交響楽団
第512回定期演奏会


 チェコの名匠マルティン・トゥルノフスキーが、嬰鑠とした指揮ぶりで聴き手を魅了した。はじめにドヴォルジャーク/交響詩「野鳩」。夫を毒殺した女と青年の悲劇的な愛を音楽で語ったこの作品をトゥルノフスキーは、全体的に落ち着いた淡いセピアの色調で叙情豊かに描いた。当夜の驚異は、独奏チェロにドイツの新鋭ヨハネス・モーザーを迎えてのシューマン/チェロ協奏曲。モーザーは、深い息づかいで大らかにフレーズを奏で、技巧的なパッセージも、ロマンティック流れで自然に歌い上げる。何よりもオケとのアンサンブルが絶妙なのだ。ブラームス/交響曲第4番は、トゥルノフスキーの粘着力のある堂々としたテンポ感で、彼の骨太で強靱な音楽性が絶対的存在感をもってオケを牽引。それに応え、覇気のある木管、厚みのある金管とそれらを支える鳴りの良い弦楽器が、見事な調和を見せた。古武士のようなトゥルノフスキーに万雷の拍手がおくられた。
10月10日・札幌コンサートホール
(八木幸三)




'08. 10月9日 北海道新聞 夕刊

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音楽の友 '08. 2月号

オーケストラ 群馬交響楽団(第441回)

 今年も首席客員指揮者のマルティン・トゥルノフスキーがプラハから来演。来年80歳になろうとする巨匠が、ファンの期待に違わず、オケとの信頼関係もより綿密に、美しい音色を紡ぎ出してくれた。
 プログラムは前半がリヒャルト・シュトラウスの交響詩《ドン・ファン》とマーラーの歌曲集《さすらう若人の歌》。レーナウの詩魂を音楽で描出した《ドン・ファン》は、明快に颯爽と始まり、管がさまざまな感情や人間性を表現して力強く魅力的に進行。それも厭世絶望で収束していくのだが、トゥルノフスキーは悲劇的な暗闇を超えた、澄んだ肯定感を残してくれた。
 マーラーの歌曲はドイツのバリトン、マルクス・フォルペルトをソリストに迎えた。表現力と知性ある歌唱で、弦がともに歌い、特に第3曲は、巨匠もうなり声を発して熱狂を高めたが、このホールは、とりわけ独唱にとって多大なハンディであった。
 後半はチェコの名匠ならでは、実演の機会が不思議に少ないドヴォルザークの「交響曲第5番」で、ボヘミアの香気を放出した。トゥルノフスキー節は最終部の冗長な時間を短縮してしまって、オケとの素敵な共謀を完遂したのであった。
11月17日・群馬音楽センター
(蓑嶋昭子)



音楽の友 '06. 12月号

オーケストラ 群馬交響楽団(第431回)

 群響首席客演指揮者、マルティン・トゥルノフスキーの指揮。彼が拠点を置く中欧ものを集めたプログラムで、その魅力を存分に開花させた。
 ドヴォルザークの「序曲《自然のなかで》」作品91、木管群はのどかな田園を描き、弦楽器は盛りの中の風のような流れを感じさせる演奏。続くヤナーチェクの「狂詩曲《タラス・ブーリバ》」、特有のリズムが程よい緊張感を生み出す。各楽器のソロも粒揃い、厚く塗り重ねられた大音響の渦も透明感が失われず好演。後半はブラームスの「交響曲第1番」ハ短調。トゥルノフスキーの棒にかかると、厳格なドイツものにも、ボヘミアの自由さと煌めき、湧き上がる泉のような爽やかさが感じられる。4楽章でホルン・フルートに受け継がれたソロ、トロンボーンのコラールも裏切らない。続くハ長調の賛歌も麗しく、最後まで期待を裏切らない名演であった。
 トゥルノフスキーは全作品を暗譜で臨み、オーケストラに高度な要求を突きつける。オーケストラは見事にそれを汲み取り一つにまとまる。巨匠と群響、そして聴衆が積み重ねてきた三者のコミュニケーションは、このホール特有の乾いた音をものともせず、暖かくも懐かしい響きを醸成していた。
10月21日・群馬音楽センター
(中瀬 泉)



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